JリーグDiv.1 2ndステージ第11節

清水エスパルスvsFC東京
加地が出場停止のため、右SBは藤山。あと、FWは初先発となる近藤祐介のワントップで、アマと阿部は控え。
ゲーム序盤からやりたい放題な雰囲気。
8分、石川が清水のDF池田昇平をあっさり抜いて、高いバウンドの球をボレーシュート。これが見事にゴールに突き刺さり、先制。
アウェイゴール裏からだと遠いほうのゴールだったが、これは目の前で見てみたいスーパーゴールだった。
逆に、あれを近くで見せられた清水サポーターはさぞ意気消沈したことだろう。
その後も東京ペース。清水は攻撃のパターンが少ない。また、東京の早いチェックのためかパスの精度が悪く、いい形で前線につながらない。
25分、ペナルティエリア内に転がったボールにケリーが素早く反応、飛び出してきたGK黒河がボールに触れるより一瞬早くシュート、追加点。
その後も攻めつづけるが、これ以上の点は奪えず前半終了。2点リードという、今年の東京にとってはある意味一番危険な点差だ。
清水は池田を下げてトゥットを入れ、攻撃的布陣に変えてきた。これで前半のような一方的な東京ペースではなくなったが、流れは大きく変わることなく、両チームがチャンスを作りつつも拮抗した状態。
74分、宮沢からサイドのスペースに出たボールを石川が受け、トップスピードのまま内に切り込み、左足でシュート、ゴール。これで3点目、勝負を決めた。
その後、よりによって安貞桓に1点返されたのはちょっと不満だが、終始攻撃的なまま完勝。久々のアウェイでの勝利となった。


この日は石川とケリーのドリブルでの仕掛けが決まりまくっていた。ケリーは元々抜群のキープ力を誇るが、清水のコンタクトが甘いと見るや、マークを3人引き連れたまま突破したり。
石川と池田のU-22対決は石川の完全勝利。池田は石川の動きにまったく反応できていなかった。
キレているときの石川のすごさを目の当たりにした試合だった。
あと、自ら得点を挙げることはなかったが、戸田の献身的に「ムダ走り」を繰り返す姿は素晴らしい。守備に戻ったと思ったら、次の瞬間には前線での飛び出しを狙ったり、サイドに開いてマークを分散させたり、とにかく長い距離を繰り返し走り続けていた。
加地の代わりに入った藤山も安定していた。攻撃参加こそ少ないが、むしろ守備面で安心感をもたらすことで、同じ右サイドの石川が後ろを気にせず勝負できたという面があったのではないか。
たまに上がっていって相手を1人2人かわしながら中央に入ってこようものなら、ゴール裏が一斉にどよめく。で、その後シュート寸前でケリーにパス出したりして、今度は大笑いとなるわけだが。


帰りに、ジヤトコのサポーターが存続運動の署名をやっていた。
先日横河相手に大勝した試合の話をして、「勝ち逃げはナシで」と署名。
清水のスタッフから「ここでやるな」みたいなクレーム受けてたみたいだが、おまえらだって何年か前の危なかったときに署名集めてたじゃんか。ざけんな。


スタジアムからの帰りのシャトルバスは、列の作り方と人の流し方が、一見まともに見えて実はでたらめ。ちゃんと並んでいる正直者が馬鹿を見る状態。ずっとこうだったとしたら、10年間何やってたんだ?